コンタクトレンズを日常的に使用するなら、検査はかならずうけなければなりません。定期検査を受けていない装用者に多い「 コンタクトレンズ障害 」ですが、その中でも角膜上皮の異常は、一般に軽い異常から重い異常へと徐々に進行していくのです。障害が軽いときには自覚症状が乏しいために気が付かず、進行してしまい症状が出現して気づいた時には、重い障害に至っていることが多くなっています。これらの異常を軽度のうちに見つけ出し適切な対策と処置を行えば、重大な眼の障害を予防することが可能です。したがって症状がなくても異常を早期に見つけるために、定期検査が必要になってきます。
定期検査では眼の障害の有無ばかりではなくレンズの汚れ、変形、ドライアイの状態など眼の障害の原因となるトラブルを見つけ必要な対策を講じることにより、障害を防ぐことが可能です。角膜内皮障害は全く自覚症状というものがありませんので、定期検査によって角膜内皮を観察し、必要に応じて対策を講じることが大切になってきます。実際定期検査の回数を重ねるほど、眼の障害の発生率は下がっているのです。また自分の目にあった度数というのも変化し、眼に直接触れるものですからメガネよりも眼に影響を受けやすいという特徴があります。定期検査の時には、自分のレンズの度数の検査も行われるのです。